「ふるさとを守りたい」厚い気持ちから生まれたお米をみなさまの元へ。

つらい食事制限に耐えている人々の為。ちょっと控えめ米栽培のきっかけ。

国内には、糖尿病などにより食事制限を余儀なくされている方がたくさんいます。
私事ではございますが、組合員の一人の祖母も糖尿病になり、食事療法をすることになったのです。食事療法は思っている程、ラクなものではなく食べたい物も食べられず、本人はかなりのストレスを感じていたようです。祖母をきっかけに、同じ病気に苦しんでいる人の為、何か出来ないかと調べついたのが「低グルテリン・低アミロース米」(※数年前までは「低タンパク米」と呼ばれていました。)というお米でした。
このお米は、タンパク質に含まれる「グルテリン」と、でんぷん質に含まれる「アミロース」を控えめに開発されました。
通常のお米に比べ、体に吸収されやすい「グルテリン」が60%程度と少ないため、タンパク質が吸収されずに排出される量が増え、体に吸収されにくく、食事制限(主にタンパク質の摂取制限)が必要な方でも、お米の量を減らすことなく、通常に近い食生活が送れます。

しかし当時開発されたばかりの頃の「低グルテリン米」は、
粘り・甘みに欠け、“美味しい”とは言えませんでした。
祖母の為、米処に生まれた身として、
このお米をもっと美味しく栽培し、
つらい食事制限をされている患者様にも
食事を楽しんでいただけないだろうかと考え
「ちょっと控えめ米 鬼っ米」の生産に
挑むことになったのです。

組合員の想いが一つになり、栽培をスタート!試行錯誤の日々でした…。

ご飯は茶わんに一杯。お米にはタンパク質以外にも人間のエネルギー源となる糖質がたっぷり含まれているため、むやみには削れない。そうなると、おかずを減らすしかない。少しでも通常の食事に近づけさせてあげたい…。「ちょっと控えめ米 鬼っ米」は、グルテリンの量が少ないだけでなく、お米の食感を左右するアミロースの量も少なくし、粘りの増したモチモチ感を出すことで、美味しいお米になりました。

栽培では、普通のお米と違い、種もみをわけてもらうのにも大変苦労しました。しかし、たくさんの方の協力と情熱、町の後押しによりわずかながら種もみを手に入れる事ができました。
苗から自分達で育て、一つ一つにたっぷりの愛情を注ぎながら芽が出るのを待ちます。
芽が出てしっかりとした苗となる5月頃、田植えを行います。秋になり、黄金色に輝く畑とともに、第1作目のちょっと控えめ米が実りました。それから何度か栽培を重ね品質を改良。
「祖母に少しでもおいしいものを」始まりはそんな小さな思いからですが、やっとの想いで「ちょっと控えめ米 鬼っ米」を皆さまの元へ届けられるようになったのです。

ちょっと控えめ米 鬼っ米

  • その名も「鬼っ米」
  • ちょっと控えめ米とは

ご注文はこちらから

※「低グルテリン・低アミロース米」は、以前は「低タンパク米」と呼ばれていました。
※このお米は、病状を改善するお米ではありません。必ず、専門の医師及び栄養士の指導のもとお召し上がりください。
また、食味は普通のお米と同等ですから、一般の方でもおいしくいただけます。